就職活動の基礎

ここでは、就職活動の基本と成功のためのポイントについて解説する。これからやるべきことや全体の流れをつかみ、本番に備えよう。

就職活動の基本

就職活動とは
 名前の通り、職を得るための活動のこと。まずは、自分のやりたいことを見つけ、それができる企業(あるいは官公庁、団体など)にはどんなところがあるか探さなければならない。そして、2018年3月の就職活動解禁日以降は、実際に企業と接触しながら、本当にその仕事が自分に向いているのか、自分の望むライフスタイルに適しているのかなどを見極めていく。もちろん、最後には、採用試験に合格し、将来その企業で働けるという約束(=内定)をもらわなければならないので、採用試験を受験することはもとより、合格するための試験対策も同時に行なっていく必要がある。これらの一連の行動をまとめて就職活動と呼ぶんだ。
就職活動の基本用語
 就職活動では、普段聞きなれない、耳慣れない言葉を多く使う。以下には、就職活動で使う基本的な用語を解説しているので、チェックしておこう。
就職情報サイト
「就職ナビ」や「就活サイト」などとも呼ばれ、当サイト(『就ナビ2019』)のような、各種就職情報を提供するウェブサイトを指す。採用活動を行なっている企業の情報が掲載されていることはもちろん、就活生が企業にアプローチできるエントリーという機能や企業の会社説明会に申し込む機能が備わっている。エントリーや会社説明会への申込み機能は、その就職情報サイトに会員登録することで利用できるようになる。このほか、就職活動に関するイベント情報や就職活動に関するノウハウなども調べることができる。
エントリー
 就職情報サイトに備わっている機能の一つ。企業の情報が掲載されているページには、エントリーという名称のボタンが付いており、このボタンを押すことで、企業側に(エントリーボタンを押した)就活生の情報が送信される。企業はこの情報をもとに、その就活生に対し、会社説明会の日程や採用試験の内容など採用活動に関する情報を提供する。エントリーは、「その企業に興味がある」という意思表示であるが、エントリーしたからといって必ずしも受験する必要はないので、積極的にエントリーをしよう。エントリー期間は就職活動解禁の2018年3月〜!
会社説明会
 企業が自社について説明をする会。合同会社説明会と個別会社説明会の2つに大別される。合同会社説明会は、一つの会場に多数の企業が集まり、開催される会社説明会のことで、短時間で多くの企業の説明を聞けるのがメリット。個別会社説明会は、各企業が独自に開催する会社説明会で、合同会社説明会よりも詳しい説明を聞くことができる。
エントリーシート
 企業の採用試験を受験するための応募書類の一つ。企業が独自に設定した設問に対し、受験者が回答を記入する。形式は企業ごとにまちまちだが、論作文形式で記述させるタイプが多い。受験希望者の多い大企業や有名企業では、応募者をふるいにかけるために用いる。
内定/内々定
 企業の採用試験に合格し、その企業で将来雇用されることを約束するもの。企業からの内定通知の時点で労働契約が成立したものと見なされる。なお、 日本経済団体連合会の「採用選考に関する指針」により正式な内定日は10月1日とされているため、10月1日以前の内定を内々定と呼ぶこともある が、実質的には内定とほぼ同じ意味合い。
就活のスケジュール
 下の図は、一般的な就職活動のスケジュール。多くの学生は、このスケジュールに沿って就職活動を進めることになる。とはいえ、業界・企業によって採用試験や内々定出しの時期にばらつきがあり、下のスケジュールよりも早く採用試験や内々定出しを行なう企業もある。試験の間際になって慌てることがないよう、自分の志望する業界・企業がどういった採用スケジュールになるかも前もって調べておこう。

就職活動スケジュール

今からすべきこと
 就職活動を始めるにあたり、今からすべきこととして5つあげる。それぞれの具体的な方法については、今後公開するコンテンツで紹介していくので、今回はそれぞれのおおまかな内容について説明する。
自己分析
 自己分析とは、簡単に言うと自分自身や自分の将来について考えること。仕事を探すうえで、自分の適性や自分に合ったライフスタイルを知ることはとても重要。ここをおろそかにして就職活動を進めてしまうと、自分に合った仕事、やりたい仕事が分からずピント外れの就職活動になりがち。後悔のない職業選択ができるよう、今のうちにしっかりと考えておこう。
業界研究
 業界について調べること。世の中には、数多くの業界があり、まだ自分が知らない業界もたくさんある。自分が知っている業界だけをターゲットにすると、就職活動の視野を狭くし、仕事選びの幅を狭めることになる。そうならないためには、世の中にどんな業界があるのか広く知ることが大切だ。その中から興味のある業界や自分に合っていそうな業界をいくつか(最低でも5〜10程度)ピックアップして、具体的に調べていこう。
企業研究
 企業について調べること。学生のうちは知っている企業が少ないため、有名企業にばかりに目が向きがち。しかし、そういった企業は当然、競争率が高く、内定獲得はもとより、採用試験を受けることすら至難の業だ。有名企業を目指すことが悪いわけではないが、一般的な知名度は低くとも優良な企業はたくさんある。より多くの企業を知っておけば、それだけ選択肢も増え、就職活動がより充実したものになる。
インターンシップ
インターンシップは、学生の就業体験の機会を提供するものであり、社会貢献活動の一環と位置付けられる。採用選考活動とは関係ないが、業界研究にもなるほか、インターンシップに参加する会社の社内の雰囲気を知ることもできる絶好の機会だ。特に、2019年卒採用に関しては、採用活動が遅目なスタートになるので、採用活動前の準備期間に、インターンシップに参加することを勧める。
試験対策
 採用試験は、大きく分けて「書類選考」「筆記試験」「面接試験」の3段階ある。「書類選考」は、履歴書やエントリーシートと呼ばれる書類で審査が行われることが多く、受験希望者の多い人気企業では、ここで受験者をふるいにかける。「筆記試験」は、受験者の知識を問うものや、思考力・発想力を問うもの、性格や適性を調べるものなど様々なタイプのものがあり、出題される問題を予測することは困難。幅広く勉強しておく必要がある。「面接試験」には、受験者同士で討論をさせるグループディスカッション、受験者数名が一斉に面接される集団面接、受験者1名だけで面接される個人面接などの種類がある。能力、人柄のほか、志望度も審査対象となり、事前の業界・企業研究の成果が試される。

成功のためのポイント

早めの行動を心がけよう
 現在、就職活動の解禁日は、大学3年生(短大・専門学校生の場合、1年生)の2018年3月1日とされている。このため、就職情報サイトや会社説明会などを通じて企業と接触できるようになるのは、2017年3月1日以降となる。しかし、3月になってから「さあ、やるぞ」と取り組んでいては、はっきり言って遅い。 今からすべきことでも書いた通り、就職活動解禁前の今こそ「自己分析」「業界研究」「企業研究」「試験対策」など事前準備をやっておくべき。3月の就職活動解禁日以降は、就職情報サイト上での企業へのエントリー、会社説明会への参加、提出書類の作成など、やらなければならないことが山ほどある。これらと「自己分析」「業界研究」「企業研究」「試験対策」を並行して行なうのは、スケジュール的にかなり無理がある。だから、比較的時間に余裕がある今の時期に「自己分析」「業界研究」「企業研究」「試験対策」に手を付けておいて欲しい。インターンシップへの参加も、就職活動解禁前からできるので、早い段階でこれらに取りかかっておけば、3月以降の就職活動が断然有利になる。
長期的な視野を持とう
 就職活動では、内定獲得が一つの目標になる。ただし、内定獲得だけを軸に就職活動をするのはよくない。「内定がもらえるならどこでもよい」という考えで就職してしまうと、就職した後になって「仕事への意欲がわかない」「社風になじめない」といったミスマッチが起こりがちだからだ。こうしたことにならないよう、長期的な目標や人生設計を軸に活動することが大切だ。そうすることで、就職後の人生に充実感や満足感を得ることができ、就職後のミスマッチを防ぐことにも繋がる。まずは、自己分析を行ない、自分自身のこと、自分の将来についてじっくり考えてみよう。
就職活動は社会人になるための準備期間
 就職活動は、社会人になるための準備期間でもある。この時期は、就職後の人生ついて考えることはもちろん、社会人として求められるビジネスマナーも身に付けておかなければならない。例えば、「あいさつをする」「敬語を使う」「時間や期限を守る」「TPOに合わせた服装をする」は、社会人のみならず就活生にも求められるビジネスマナーだ。ところが、これら必要最低限のマナーも守れない就活生は、意外に多い。就職活動中は、社会人と接することができる貴重な期間。この期間に企業の採用担当者や先輩社員などをお手本に社会人としてのマナーを学んでいこう。
就活をポジティブにとらえよう
 「就職活動は大変」といったネガティブなイメージが先行して、就職活動に悪いイメージを持っている学生は少なくない。確かに学業と就職活動の両立は大変だし、希望の企業から内定をとることも楽ではない。しかし、そんな状況の中でも希望する企業から内定を獲得し、満足のいく就職活動を行なった学生はたくさんいる。そういった学生の多くは、就職活動をポジティブにとらえ、前向きに取り組んでいる。例えば、就職活動は、社会人や普段接することが少ない他校の学生と知り合える絶好の機会だ。就職活動を機に新しい人脈ができたという学生も少なくない。ネガティブな情報が蔓延しているので、つい後ろ向きになってしまいそうだが、就職活動をポジティブにとらえることが就職活動成功への第一歩だ。

ログイン

 Now Loading..
事務局のお知らせINFO