- 江戸時代より綿花の生産地であった児島は足袋の生産が盛んとなり、大正時代の初めには日本一の生産量を誇っていた。その後、足袋の需要の減少を迎えるが、足袋の製造技術(生地の裁断や縫製)を応用して、学生服やジーンズなどの繊維製品、工業用ゴム製品、自動車部品などに派生していった。いわば、繊維産業が岡山のモノ作りを牽引してきたと言える。特に学生服の生産は全国でトップシェアを誇り、学生服メーカー大手3社(菅公学生服(株) 〔旧尾崎商事(株)〕、(株)明石スクールユニフォームカンパニー、(株)トンボ〔旧テイコク(株)〕)が岡山にある。また、児島・井原地区は国産ジーンズの発祥地として名高く、「BOBSON」や「BIG JONE」というブランドは、国産ジーンズのブームの火付け役となった。その他、ワーキング・ユニフォームの「カイタック(株)」「セロリー(株)」「(株)ジョア」「(株)寅壱」など、数多くの繊維企業が存在している。
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自動車は岡山県の主要産業で、平成26年の工業統計によると、事業所数166、従業員数14,036人、製造出荷額等6,892億円と、自動車関連企業が多数存在する(従業員4人以上の事務所)。中でも倉敷市水島地域や総社、井原の地域には、「三菱自動車工業(株)水島製作所」をはじめ、自動車関連の部品メーカーが集積している。代表的な地場企業としては、「(株)アステア」「ヒルタ工業(株)」「井原精機(株)」「片山工業(株)」「丸五ゴム工業(株)」「倉敷化工(株)」「内山工業(株)」などが挙げられる。
また、水島地域は、高度経済成長期にコンビナートをはじめとする水島臨海工業地帯が形成されている。鉄鋼や石油化学などの重化学工業の進出が相次ぎ、現在、多くの企業の事業所が立地、操業している。平成22年の岡山県工業統計によると、水島地区の製造品出荷額は約4兆円(岡山県全体の52.8%)、従業員の数も全県の16.4%(従業員4人以上の事業所)を占めるなど、岡山県の産業や経済に大きな影響力を与える存在で、平成23年には「地域活性化総合特区」の指定も受けている。 - 新見市を中心とする地域は、日本有数の埋蔵量を誇る石灰石の産地として名高く、昭和初期から石灰製造業が発展した。平成26年の工業統計によると、石灰出荷数量は全国2位を誇っている。石灰製品は、製鉄原料ほか、外壁塗料、バンパー、書籍、壁紙、歯磨き…、数えたら切りがないほど、私たちの身の回りの至るところに使用されている。資源小国の日本において、石灰石は、わが国で自給できている数少ない資源を誇り、埋蔵量が豊富で純度が高いので、いろいろな分野での技術研究や開発が期待されている。代表的な地場企業としては、「足立石灰工業(株)」「備北粉化工業(株)」「岡山県共同石灰(株)」が挙げられる。特に、足立石灰工業の石灰製品は、スペースシャトルの断熱材に採用されている。
取材協力/一般財団法人 岡山経済研究所
備中エリアで最も人口の多い倉敷は、全国で42ある中核市の一つで、工業と観光の盛んな都市。倉敷駅からやや西よりには郊外型の大型ショッピングモールがあり、また、駅周辺には、アウトレットモール、地元百貨店などがあり、大型商業施設の多い地域でもある。エリアにある鉄道は、JRのほか、第3セクター鉄道の井原鉄道、水島臨海鉄道がある。

- 自動車 約25分
- 電車 約10分
- 自動車 約1時間
- 電車 約30分
- 自動車 約55分
(有料道路利用) - 電車 約40分
- 自動車 約1時間10分
- 電車 約35分
- 自動車 約1時間20分
(有料道路利用) - 電車 約70分
- 自動車 約40分
- 電車 約20分
- 自動車 約20分
- 電車 約40分
- 自動車 約50分
- 電車 約30分
- 自動車 約50分
- 電車 約25分
- 自動車 約40分
- 電車 約20分
- 自動車 約1時間30分
- 電車 約2時間